今回は「外壁塗装のプライマーって何?シーラーやフィラーとの違いについて解説!」ということで解説していきたいと思います。
外壁塗装の見積もりに「プライマー」「シーラー」「フィラー」という言葉が出てきて、違いが分からず困っていませんか?
これらはすべて下塗り材のことで、外壁塗装で最も重要な工程です。
この記事では、プライマー・シーラー・フィラーの違いと役割、あなたの家にはどれが適しているかを解説します。
Contents
下塗り材とは?
下塗り材とは、外壁材と上塗り塗料の間に塗る塗料のことです。
接着剤のような役割を果たし、上塗り塗料の密着性を高めます。
下塗りの重要性は?
外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。
この中で最も重要なのが、実は下塗りなのです。
下塗りを省略すると
- 上塗り塗料がすぐに剥がれる
- 塗料の吸い込みが激しく仕上がりが悪い
- 耐久年数が大幅に短くなる
下塗りをしっかり行うことで、上塗り塗料が本来の性能を発揮できます。
適切な下塗り材を選ぶことが、塗装の成否を左右すると言っても過言ではありません。
プライマー・シーラー・フィラーの違いを解説!
プライマー、シーラー、フィラーは、すべて下塗り材ですが、役割と使用する場面が異なります。
それぞれの特徴を理解しましょう。
プライマーとは?
プライマーは、最も基本的な下塗り材です。
主な役割は外壁材と上塗り塗料の密着性を高めます。
接着力を強化することが最大の目的です。
使用する場面
- 金属系の外壁(ガルバリウム鋼板など)
- 特殊な外壁材
- 密着性を特に重視する場合
特徴は密着力は高いですが、塗膜の補強や穴埋め機能は弱いです。
サラサラとした液体状で、薄く塗ります。
シーラーとは?
シーラーは、外壁材への塗料の吸い込みを防ぐ下塗り材です。
主な役割は外壁材の表面を固めて、塗料の吸い込みを防ぎます。 塗料の消費量を抑え、仕上がりを均一にします。
使用する場面
- モルタル外壁
- コンクリート外壁
- 吸い込みが激しい外壁材
特徴は外壁材の表面に薄い膜を作ります。
塗料の吸い込みを防ぐことで、上塗りの仕上がりが良くなります。
フィラーとは?
フィラーは、外壁材の凹凸を埋めて平滑にする下塗り材です。
主な役割は細かいひび割れや凹凸を埋めて、表面を平らにします。
下地の補修と密着性向上の両方を担います。
使用する場面
- モルタル外壁(ひび割れが多い)
- 凹凸の激しい外壁
- 表面が劣化している外壁
特徴はドロドロとした粘度の高い塗料です。
厚く塗ることができ、下地の補修効果が高いです。
プライマーとシーラーの機能も持っているため、最も万能な下塗り材です。
プライマー・シーラー・フィラーの比較
それぞれの違いを一覧表で確認しましょう。
粘度
- プライマー:サラサラ(水のよう)
- シーラー:サラサラ〜やや粘り気
- フィラー:ドロドロ(ペースト状)
主な機能
- プライマー:密着性の向上
- シーラー:吸い込み防止、密着性向上
- フィラー:下地補修、平滑化、密着性向上
使用する外壁
- プライマー:金属系、特殊な外壁材
- シーラー:モルタル、コンクリート
- フィラー:劣化したモルタル、ひび割れの多い外壁
厚み
- プライマー:薄い
- シーラー:薄い
- フィラー:厚い(凹凸を埋められる)
費用(1㎡あたり)
- プライマー:600〜1,000円
- シーラー:500〜900円
- フィラー:700〜1,200円
外壁材別の適切な下塗り材は?
あなたの家の外壁には、どの下塗り材が適しているのでしょうか。
モルタル外壁
状態が良好な場合:シーラーを使用します。 吸い込みを防ぎ、仕上がりを良くします。
ひび割れが多い場合:フィラーを使用します。 ひび割れを埋めながら、表面を平らにします。
劣化が激しい場合:微弾性フィラー(弾力性のあるフィラー)を使用します。 ひび割れに追従し、新たなひび割れも防ぎます。
窯業系サイディング
状態が良好な場合:シーラーを使用します。 サイディングは比較的平滑なため、シーラーで十分です。
劣化が進んでいる場合:フィラーを使用します。 表面の細かいひび割れや凹凸を埋めます。
窯業系サイディングの塗装には、下地への浸透・補強・付着性向上を目的とした「浸透性シーラー」が適しています。
金属系サイディング(ガルバリウム鋼板など)
必ずプライマーを使用 金属専用のプライマー(エポキシ系プライマーなど)を使います。
通常のシーラーやフィラーでは、密着不良を起こします。
錆止め効果のあるサビカットや、金属・非鉄金属に付着するプライマー(ファインパーフェクトシーラー等)を使用し、塗装前に必ず表面のサビや汚れを落とすことが必須です。
ALC外壁
ALC外壁とは、軽量気泡コンクリートのことを言います。
この外壁にはALC専用シーラーを使用します。
通常のシーラーより、吸い込み防止効果が高いです。
浸透性の高いシーラー(水性エポキシ系など)を使用し、吸水しやすい素地を強化して塗料の密着性を高めます。
劣化が激しい場合は、シーラーで下地を補強した後にフィラーを重ねる「シーラー+フィラー」のW下塗りが効果的です。
下塗り材の選び方で失敗しないポイント
適切な下塗り材を選ぶには、外壁の状態を正確に把握する必要があります。
そのために信頼できる業者に、外壁診断を依頼しましょう。
診断内容
- 外壁材の種類
- 劣化の程度
- ひび割れの状態
- 吸い込み具合
これらを総合的に判断して、最適な下塗り材を選びます。
見積もりで確認すべきポイント!
①下塗り材の種類が明記されているか?
「下塗り一式」ではなく、「シーラー」「フィラー」など具体的な名称が書かれているか確認します。
②メーカー名と商品名
「日本ペイント パーフェクトシーラー」など、メーカー名と商品名が明記されているか確認しましょう。
③外壁の状態に合っているか?
金属系なのにシーラーと書かれていたり、ひび割れが多いのにシーラーだけの場合は、業者に理由を確認しましょう。
こんな業者は要注意!
①下塗りを省略する
「2回塗りで大丈夫」という業者は、手抜き工事のリスクがあります。
下塗りは絶対に必要です。
②安い下塗り材を使う
極端に安い見積もりの業者は、質の悪い下塗り材を使っている可能性があります。
下塗り材の品質が、耐久性を大きく左右します。
③外壁材に合わない下塗り材
金属系にシーラー、モルタルにプライマーなど、外壁材に合わない下塗り材を提案する業者は、知識不足です。
下塗りの施工で重要なこと
下塗り材の選択だけでなく、施工方法も重要です。
十分な乾燥時間
下塗りが完全に乾燥してから、中塗りを行う必要があります。
季節や気温により異なりますが、4〜24時間程度必要です。
乾燥が不十分なまま中塗りをすると、密着不良や塗膜の剥がれにつながります。
雨の日や湿度が高い日は、乾燥時間が長くなります。
適切な厚み
下塗り材は、薄すぎても厚すぎてもいけません。
適正な厚み
- シーラー:0.1〜0.2mm程度
- フィラー:0.3〜0.5mm程度
メーカーの指定する塗布量を守ることが重要です。
塗りムラがないこと
下塗りにムラがあると、上塗りの仕上がりに影響します。
隅々まで丁寧に塗ることが大切です。
下塗り材の費用は?
外壁塗装の総費用のうち、下塗りが占める割合は意外と大きいです。
30坪の住宅の場合
シーラー 費用:15万円〜25万円 外壁面積約150㎡として、500〜900円/㎡×150㎡
フィラー 費用:20万円〜30万円 外壁面積約150㎡として、700〜1,200円/㎡×150㎡
プライマー(金属専用) 費用:18万円〜28万円 外壁面積約150㎡として、600〜1,000円/㎡×150㎡
これに加えて、中塗り・上塗りの費用がかかります。
安すぎる見積もりに注意
下塗り材の費用が相場より大幅に安い場合は、以下の可能性があります。
- 質の悪い下塗り材を使用
- 下塗りを薄く塗る
- 下塗りを省略
適正価格の業者を選ぶことが、失敗しないコツです。
まとめ
今回は「外壁塗装のプライマーって何?シーラーやフィラーとの違いについて解説!」ということで解説しました。
外壁塗装の成否は、下塗り材の選択と施工で決まると言っても過言ではありません。
適切な下塗り材を選び、丁寧に施工することで、上塗り塗料が本来の性能を発揮し、長持ちする外壁塗装になります。
まずは信頼できる業者に外壁診断を依頼し、あなたの家に最適な下塗り材を提案してもらいましょう。
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次回は「スレート屋根を塗装すべき理由を解説!耐久性や塗装のタイミングについても紹介!」と題しましてお送りしていきます。
スレート屋根は多くの家に使用されており、デザイン性にも優れています。
次回はまずスレート屋根はどういうものなのかという話から耐久性など詳しいところまで解説していきますのでぜひご覧ください!